占い師も使う/人を信じ込ませる技術【コールドリーディング】
話術で人の心を虜にする女性や男性は一流の占い師になれるのではないでしょうか。
いま、ここに、『石井裕之著：一瞬で信じ込ませる話術』の本がありますが、
占いサイトや電話占いサイトを利用する方は、ぜひ、この本を拝読されることをおすすめします。
その理由は、話術で人を信じ込ませる事ができる技術をもつ人は、このテクニックは、まさに、対面占いや電話占いにおいて使われるかもしれない話術だからです。
当サイトを利用して占いサイトを選ぶ方に、私が、感動したことの一部をかいつまんでお伝えします。
◎以下のとおりです。
占い師が使うかもしれない、つぎのようなことを当てるテクニックがあることを知っていますか？
テクニックで当てられること
・あなたの部屋にあるものを当てることができる
・あなたの飼っている種類のペットを当てる
・あなたの出生地を当てる
・あなたの職場や会社を当てる
占い師がこれらがすべて当てられればあなたはその占い師を信じるでしょうね。
事前の準備なしに『その人の心をその場で読み取ること』『初対面の人を占うこと』のテクニックをコールドリ-ディングといいます。
正確にいうと、相手に対し『知っていると"信じさせる"』というテクニック【コールドリ-ディング】のことです。
自分に悩みがあって占い師を訪ねたとしましょう。占い師からいきなり、『あなたは大丈夫です運気が上がります』といわれても、そうですかと素直にうけいれることはないでしょう。悩み苦しんでいる時に占い師からのそんな言葉は、無責任なたわごとに聞こえるでではないでしょうか。
ですが、もしその占い師が初対面のあなたの悩みをことごとく言い当てて、さらに、恋人の名前までズバリ的中させた上で、帰り際に『でも、心配しなくていいですよ。これからあなたの運気はグングンあがるから大丈夫！』といわれたら元気になれると思いませんか？
最新の睡眠療法は、通常の会話をしながら相談者を睡眠状態に誘導するそうです。何気ない会話の中に心理誘導のテクニックが駆使されているというのです。
この心理誘導のテクニック【コールドリ-ディング】は、セラピストもカウンセラーも占い師【占い師が使うかもしれない？】も変わりはないのです。ただ、目的が異なるだけなのです。
誤解はしないでください。コールドリ-ディングの技法やトリックに頼らずに純粋な霊感を使ってリーディングする占い師もたくさんいます。
では、コールドリ-ディングの一例です。
相談者があるコールドリーダーに手相を見てもらいました。コールドリーダーは不思議そうに首をかしげて手のひらをじっと見て、「う〜ん、キミは・・・・◯◯社に勤めている人じゃないよね。・・・？」
「どうしてわかるんですか？」
相談者は、まさか社員章でもつけっぱなしで来たのではと慌てますが、持ち物にも会社名の入っているものは何もありません。
「ああ、やっぱりそうか。◯◯社ぐらいの大企業で実力を発揮できる人の手相だ。」
「へえ、驚いたなあ。僕は◯◯社でエンジニアをやっているんです。」
「でも、キミは、今の仕事に疑問を感じ始めているところだろう？」
「え？」
「本当はもっと自由で創造的な仕事を選択すべきだったんじゃないかって。 アーティストとか。・・・・ええっと・・・・音楽かなあ」
「いや、ずーとシナリオライターになりたいと思っていました。」
コールドリーダーはしばらく目を閉じてだまり込みます。
「・・・・実はさっきからキミの記憶が私の中に飛び込んできて・・・・・何かひどく動物を怖がっている様子が見える。・・・・心当たりがあるかい？」
「あ、はい。小学生の頃、犬に噛まれて、病院に運ばれたことがあるのです。いまでも犬は苦手なんです。」
「その出来事がキミを臆病にさせているんだ。もう過ぎ去ったことだ。それは犬に噛まれたこととは関係ない。自信をもって自分のやりたい仕事をするといい。」
「はい」
「ところで、キミの部屋に・・・・・なにか、う〜ん、アルバムに整理されていない写真があるだろう？ 箱に入れっぱなしの」
「ええ、あります。学生時代のやつで、いつも片付けなければならないと思っていましたが・・。」
「帰ったらすぐに整理して。必ずだよ。過去の自分を雑に扱っちゃだめだよ。それと、 お〜と。古いカレンダーがそのままになっているねぇー」
「カレンダー？ いいえ。 正月に変えましたけど」
「よく思い出してくれよ。小さな卓上カレンダーかもしれないし、あるいは、押し入れにあるカレンダーかもしれないしー」
「そういえば、まったく使っていない去年のカレンダーが会社の引き出しにあったなー」
「そのことだよ。それも処分しなきゃダメだ」
「さっそく処分します」
「ところで、キミの友達だけど、・・・・あの・・・・眼鏡をかけた・・・・ちょっと小太りの・・・・・」
「タカシのことですか？」
「そうだ、タカシだ。 彼は繊細さに欠けるね。声もでかいし。でも、外交的で陽気だ。人と関わる仕事をしているね。営業とか・・・・・、先生とか。」
「たしかに小学校の先生をしています。」
「タカシはきみが仕事をやめてシナリオライターになることを反対しているね」
【石井裕之著：一瞬で信じ込ませる話術の文章：一部改変】
というように、相談者が◯◯社に勤務していることや、現在の仕事に疑問を感じ始めていること、シナリオライターになる夢をもっていること、古い写真が箱にしまいっぱなしになっていること、古いカレンダーがあることまで的中させました。
また、友人のタカシの外見や性格まで見抜いたのです。
これらは、すべて、コールドリ-ディングの技法をつかって出したものなのだというのです。
コールドリーダーはリーディングで８割はずれても、２割が当たっていれば、十分だと考えて、２割を華麗に演出するのです。
人には二面性があります。心の中で葛藤し、一面が表面に出てきて、もう一面は内面に隠されてしまいますが、内部に存在はしています。この二面性はをうまく使うのが、コールドリーダーです。
この二面性は、その人の友人の存在にも生かされ、自分と反対の外面と内面を持つ人を友達に選びやすいという傾向があるからです。
また、コールドリーダーは知っています。人は他人とは異なる人生を歩いてきたと思いがちですが、人の人生はそれほどかわりません。
１０代は１０代の様々な悩みがあり、２５歳前後、３０歳前後、３０代、４０代、５０代、６０代と年齢で分類できるほどの悩みの種類があります。
「ところで、キミの部屋に・・・・・なにか、う〜ん、アルバムに整理されていない写真があるだろう？ 箱に入れっぱなしの」
「帰ったらすぐに整理して。・・・・・それと、 お〜と。古いカレンダーがそのままになっているねぇー」
とは、年齢や性別に関係なく誰にでもあることなのです。
写真は今では保存が主体でしょうが、整理されていない写真はだれにでもあることです。
古いカレンダーも、そのままの部屋に飾ってあるお気に入りの古いカレンダー写真があるものです。
コールドリーダーの言うことは当たっている、透視していると感じるものです。
相手の心をつかむテクニックには、
「う〜ん、キミは・・・・◯◯社に勤めている人じゃないよね。・・・？」との質問方法は、否定疑問文です。
回答は、ア、◯◯社に関係なかった場合。イ、◯◯社ではないが関係業種であった場合。ウ、◯◯社に勤務している場合の３パターンになります。
相談者がアを回答した場合、「そうだね、◯◯社の人手相を何人か見たことがあるけど、あなたのようなクリエイティブな手相の人はいないんだよ。」
イを回答した場合、「そうでしょう、◯◯社のようなＩＴ業で活躍しているという強い波動がある」
ウを回答した場合、「やっぱりそうか。◯◯社くらいの大企業で活躍できる人の手相だ」
とコールドリーダーは、答えるのです。相手の心をつかむ回答テクニックになります。
「・・・・実はさっきからキミの記憶が私の中に飛び込んできて・・・・・何かひどく動物を怖がっている様子が見える。・・・・心当たりがあるかい？」の質問は、
「質問していることをさとられずに質問する」というテクニックです。「思い当たることはありませんか」の質問が情報を引き出すトリックなのです。
また、タロット占いでのこと、「結果は、太陽のカードが逆向きに出てきました。これは、内輪もめという意味のカードですが、なにか思い当たることはありませんか？」がリーディング【鑑定・占い結果の解釈】の曖昧さを隠せるのです。
悪意のあるコールドリーダーは、やりとりの中で、あなたの信頼を少しずつ蓄積していきます。
つぎのような事例です。
ショービジネスをしている人が体をわるくし、仕事が思うように入ってこなくなりました。
そのとき、霊能者と自称する人があらわれ、彼の現状をことごとく当てました。苦しみをわかってくれる愛情深い人に見えました。
アドバイスしてくれます。「玄関に盛り塩をしなさい。」
その後、不思議なことに、みるみるうちに仕事が舞い込んでくるようになりました。
やがて、家族ぐるみのつきあいになりました。
そして、「１，０００万円あづけてください」といわれた頃には、疑うもなかったそうです。
１，０００万円あづけたら、それっきり、霊能者はもどってきませんでした。
騙される側からすれば、「その人の言うことが本当であってほしい。」との気持ちになるのです。
過去や現在のことを言い当てることや、未来を予言すること【予言を信じ込ませること】はコールドリ-ディングで可能なのです。
【石井裕之著：一瞬で信じ込ませる話術の文章：一部改変】
人は、事実を記憶しているというより、印象を記憶していると言っていいのです。リ-ディングでいわれたことが、的中していたという印象が強いほど、外れたていたリーディングは忘れやすくなるのです。【石井裕之著：一瞬で信じ込ませる話術の文章：一部改変】
以上です。